「躍る旅人」

大学に津村禮次郎さんをお呼びした


北方シネマでの「躍る旅人」の上映会


この映画の監督の三宅流さんが「旅人」という言葉にどんな思いを込めたのかは解らないが、津村さんの飄々としたお人柄はまさに旅人そのものだった。


新年早々1月5日の上映にもかかわらず多くの人が北方シネマに集まってくれた。能と踊り、新年にふさわしいプログラムだった。


翌日は、「踊るワークショップ」というタイトルで津村さんに講義と実習をしていただいた。北方シネマと北九州市立大学文学部の共催だ。


日本の古典芸能、その舞踊と音楽の特徴をきわめてロジカルに整理していく津村さんの講義は、古典芸能の継承者というよりもまるで理系の研究者のようであった。


しかし、講義を終え、いざ身体を動かしはじめると、さすがは芸能者。空気に緊張がみなぎり、あたりの雰囲気が一変した。


極限まで抑えた能の舞のストイックな仕草。



能には面がある。面は人の心にの中にある狂気を引き出す


わずかな首の角度、視線の傾きで、豊かな表情があらわれる。その驚き


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